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imitsuのマネタイズ方法を考えてみた

2014.03.13

imitsuのマネタイズ方法を考えてみた

imitsuのマネタイズ方法を考えてみた

ユニラボ、リブセンスと共同でビジネス比較・発注サイト「imitsu」

http://www.venturenow.jp/news/2014/02/21/1007_021688.html

 

便利なサービスが出たと思い、さっそく利用しようとしたところどうやら受発注の際に費用が発生しないサービスだったので 少しimitsuのマネタイズについて予測してみました。

 

 

imitsuは本当にすべて無料なのか?

以下http://imitsu.jp/faq/supplier http://imitsu.jp/faq/buyer から抜粋

 

Q. 当社のサービスもimitsu(アイミツ)に掲載したいです。掲載費などはかかりますか?

A. 無料で対応させていただきます。カテゴリー一覧で、御社のサービスがどのジャンルにあてはまるかをご確認の上、こちらの問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

Q. 将来、掲載費を有料化することはありますか?

A. 日本全国の業者様を網羅し比較する、というサービスコンセプトで運営しておりますので、今後も掲載料(出店料)を頂く予定はございません。

 

Q. 発注者の利用料は0円と書かれていますが、業者に発注した後も手数料などはかかりませんか?

A. 発注者様からは、会費・手数料などを含め、料金をいただく予定はございません。安心してimitsu(アイミツ)をご利用ください。

 

とある通り、メディア単独でのマネタイズは将来的にも考えていないようです。

一般的な課金型や広告掲載モデルへの切り替えはアンフェアなデータベースやポータルサービスになりかねず、時代の流れにそぐわないため当然ユーザーの反感も買ってしまいます。

成果報酬型と想定しても、発注者がimitsuを利用して出会った業者から新しい業者に乗り換えるのにも心理コストがかかるため、toC向け以外の取引数はそこまで伸びず、可能性としては低いと予測されます。

 

 

imitsuの目的はSmall BとC の味方となること

中小零細企業や個人が、大手のサービスを利用・導入する際の事例として、大手と比べて

①専門知識がないのでサービスの相場がわからない

②リソースが少ないため、物理的に相見積りに時間を割くことができない

などの問題点が挙げられます。

 

imitsuは一括で「問い合わせ」や「相見積もり」「コンペ」を行う事ができるサービスとして上記の問題解決を可能にします。これは中小零細企業や個人の方にとても優しいサービスとして、ターゲットユーザーとしてSmall BとCの層が多くなっていくのではと感じとれます。

よって、メディアとしてうまく走り出したら、性質上、ありとあらゆる企業情報が登録された信頼性あるデータベースとなり、多くの受発注業者のデータを蓄積できます。

 

 

蓄積された「データ」からの収益化を図る

データとしてSmall BとCの情報が集まった業種、わかり易くいうとimitsu内で受発注やコミュニケーションが活発だった分野から、新たにその特化したメディアを構築し、成果報酬のマッチングフィーでマネタイズを図るのではないでしょうか。

では具体的にどのようにSmall BとCから収益化をするかですが、まずアクティブな分野をバーティカル化したクラウドソーシングサイトを立ち上げる。

リブセンスの得意な「成果報酬」「お祝い金」システムを採用、他業種他分野でも活発になってきたものを同じように横展開し、スケールさせていくイメージです。

ランサーズやクラウドワークスのようにオンラインで完結するデザイン、ライティングやコーディングといった受発注だけでなく、リフォームやハウスクリーニングなどの現場に行ってサービスを提供するような物理的制約のある商取引をカバーすることも容易となります。その領域までカバーできるとなればジモティーやくらしのマーケットあたりも競合になってくると考えられます。

 

 

最後に

imitsuの方が上場企業というバリューから、SEO的に登録企業者数の部分から優位に立つ可能性は高く、収益化の面でもバーティカルのほうが簡単でしょう。 最終的には、あらゆるオンライン・オフラインの商取引を包括的にクラウドで管理する企業になっていくかもしれません。